どっちが本当は面白い? 第7回「ヒロイン変更が吉と出るかが勝負の分かれ目」|WOWOW動画 【旧:W流】
どっちが本当は面白い?
第7回「ヒロイン変更が吉と出るかが勝負の分かれ目」
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新境地開拓なるか

どっちが本当は面白い?
第7回「ヒロイン変更が吉と出るかが勝負の分かれ目」

コメディ映画ながら、過激な描写でR指定されてしまった『テッド』。しかしぬいぐるみが主人公というファンタジーな設定にも関わらず、内容とのギャップが受けスマッシュヒット。その続編が制作されるが、ヒロイン役が変更になる。それが吉と出るか凶と出るか。今から期待「大」だ。

『テッド』の面白さはなんであろうか。

また、ぬいぐるみが主人公というありえない設定。ストーリー展開は予想できてしまう。にも関わらず、日本での興行収入は42億、アメリカでは5億ドルとまずまずのヒット作と言えるだろう。
それをなしえた理由は、主人公であるぬいぐるみのテッドと、マーク・ウォールバーグとの掛け合いにあるのだろう。単に下ネタをセリフに盛り込むだけでは、ただの下品な映画になってしまう。個人的にはそうした下品な映画も好きだが、テッドでは下ネタは連発するものの、軽快なリズムでクスリとさせられる。そこが魅力なのだろう。

この掛け合いの妙というのは難しい。複数のお笑い芸人が出るコント番組では、一人出演者が代わるだけで、まったく雰囲気が変わってしまうこともある。チームで一つの空気を作っているのだ。
そのため『テッド』の続編で、ヒロイン役が変わると聞いて、ちょっと心配になってしまった。ミラ・キュニスからアマンダ・セイフリッドになるのだという。

ミラ・キュニスは2010年、ダーレン・アロノフスキー監督の『ブラック・スワン』に出演し、第67回ヴェネツィア国際映画祭で新人賞を受賞、2012年、アメリカの男性氏『エスクァイア』で、“最もセクシーな女性”に選出されるなど、今、もっとも脂の乗っている女優といえるだろう。テッドでも美人ながらも下品にならず、うまいバランスを取っていた。それが映画全体のバランスにもつながっていたのだ。

しかしクリエイティブな理由から降板、アマンダ・セイフリッドになる。アマンダといえば、『マンマミーア』でメリルストリープの娘役を演じ、若さ溢れる演技を披露。注目すべきは『クロエ』だろう。2003年の『恍惚』のリメイクであるこの映画は、ストーリーだけ見るとB級昼メロになりかねないが、アマンダは若く美しい娼婦を演じ、緊張感のある作品に仕上がっている。
このように見ると、かなり実力がある女優だと言える。ただ、問題は『テッド』の空気感にフィットするかどうかだ。

私も仕事柄、様々なクリエイターと接する機会がある。文章がうまく、表現が豊かな作家がコメディタッチになると、途端にピントハズレになる、というのを見てきた。さらに『テッド』では、下ネタの要素が加わる。これが非常に難しいのだ。
上品ではなく下品に、でもサラッと笑える要素も必要。これは非常に高いハードルだ。
しかしこの役をモノにできれば、アマンダは将来の大女優への道を歩み出すかもしれない。

その意味でも『テッド』の続編は注目したいところだ。

文●斉藤永幸

2014.03.26

どっちが本当は面白い?新作とオリジナル

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どっちが本当は面白い?新作とオリジナル

ヒット作といえば、付きものなのが“続編”。
あの名キャラクターのその後が見たい!、この話の先はどうなっちゃうの? と、つつい気になってしまうのがファン心理。
必ずしも期待通りのできばえとは言えない作品がある反面、「新作の方が面白い!」ということも。

あの話題作の続編、名作のリメイク…… と新しい趣向や見事なCGを備えてスクリーンに登場する数々の映画作品。
あなたはオリジナル派? 新作派? 本当はどっちが面白い?

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